おもがし【主菓子】 茶席の濃茶(こいちゃ)にお出しする上品な生菓子をのことを指し、時候や歳時に合わせた形や銘をもつものを用いています。
生菓子には大福、おはぎなどの「朝生(あさなま)」と、きんとんなどの「上生(じょうなま)」があり、主菓子は上生を指します。
初釜は、新年最初の稽古始めであり、元旦の若水汲みから大福茶(おおぶくちゃ)に始まる正月行事、年賀の客のための釜かけであります。初釜の菓子は、どれも新春を寿く席には欠かせないもので、新春の艶やかな色合いと正月の華やかさを表す主菓子 となっております。
3月には、桃の節句がありますね。なので、引千切(ひちぎり)というお雛様をかたどった主菓子が京都では有名です。 また、桃の花や菜の花などの主菓子もよく見かけられます。
「水無月」という主菓子は有名で、きっとみなさん食べたことあるのではないでしょうか?6月30日「夏越祓」に用いられる主菓子なんですよ。若鮎も有名ですね。
7月は水羊羹、葛餅、わらび餅などもありますが、祇園祭宵山の日に限定で作られる、柏屋光貞の「行者餅」(ぎょうじゃもち)も覚えておきたい主菓子です。
竹に入った水羊羹、麩饅頭などが思い浮かびます。
旧九月九日、九は陽の数で、これを重ねるので重陽の節供というんですが、これは中国から伝わってきて、日本では平安朝から行われるようになったそうです。 月見台にススキ、萩などの七草の花を活け、月見団子を供える風情は何とも言えずステキですよね。
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11月というと、もうだいぶ秋が深まり、紅葉した葉が印象的です。その風景を写し取った主菓子などもよく目にしますね。 亥の子餅という、可愛い主菓子もありますよ。
12月というと、椿や山茶花などのお花、または雪をイメージした和菓子が代表的でしょうか。 クリスマスをイメージした可愛い主菓子もありますよね。