日本文化体験教室|さくら 京都

萩茶碗

萩茶碗

萩茶碗を知って茶道をもっと味わう!種類ごとの特徴や選ぶ際のポイントなど

萩茶碗は茶道において欠かせない茶道具のひとつ。「抹茶椀」とも呼ばれます。
茶の湯文化の広まりとともに、日本各地の伝統工芸品の焼き物でも茶道用の萩茶碗がたくさん作られてきました。
今回は、萩茶碗の産地ごとの特徴や選ぶ際のポイントなど、茶道をたしなむうえで知っておきたい萩茶碗の知識について解説し、最後におすすめの萩茶碗もご紹介していきます。
萩茶碗について理解を深めたい方や、茶道用に萩茶碗を選びたい方はぜひ参考にしてくださいね!

茶道で使う萩茶碗の焼き物の種類について知る!

萩焼

萩焼は絵付などの華美な装飾はほぼ見られません。
白萩で使われる藁灰や、透明な土灰が主な釉薬でうつわ全体の素朴なあたたかみが特徴といえます。
土は防府市・山口市で採れる白色の大道土を主体に、鉄分の多い見島土や金峯土(みたけつち)を混入して使います。
大道土は砂気がおおく器肌の細かい砂礫や長石の粒が表情を豊かにしてくれます。

鬼萩手

鬼萩手

粗い砂の割合が高いものを鬼萩手(おにはぎで)と呼びます。
大道土はもともと砂っぽい土ですが、さらに砂礫を加えて粗い質感を出します。
釉のかかっていない部分の土味がよく分かります。

姫萩手

姫萩手

水簸をしたキメ細かい土で焼いたものを姫萩手(ひめはぎで)と呼びます。
姫萩手は器面のザラつきや小さな凹凸が少なく、しっとりとした質感になります。
それぞれ表情が全く違うので好みが分かれるところですね。
また吸水性が高いのも萩焼の特色です。
そのため使い込むほどに釉調に変化が現れます。
こうした釉調の変化を「萩の七化け」と称します。