日本文化体験教室|さくら 京都

2月(如月)の茶花

木瓜(ぼけ)

禁花

自然に咲く花の中でも茶席にはふさわしくないとされる花のこと。主に香りの強い花(悪臭も含)、毒々しい色彩の花、棘のある植物、名前の悪い花、食用の花、季節の無い花などが挙げられます。

茶道で使う2月(如月)の茶花について知る!

如月の茶花

卜伴椿(ぼくはんつばき)

卜伴椿(ぼくはんつばき)

椿の園芸品種。花期3~4月。
江戸初期からの人気品種で、伊藤伊兵衛の『広益地錦抄』(1719年)に「しおらしく眺めすぐれたり・・・生花に至極よし、卜伴という茶人植えなし秘蔵たるよし、上々花」とある。
濃紅色の一重小輪。雄蕊の先が変形して花弁化し、よじれて盛り上がった唐子咲きで、唐子の部分は白色。
京都では、唐子の部分も赤い紅唐子「日光(じっこう)」に対し「月光(がっこう)」とよばれる。蕾だと特徴が見えないため、蕾でなく花の咲いたものを使う。
和名の由来は、泉州貝塚の茶人・卜半斎了珍(ぼくはんさい りょうちん)がつくりだしたからとされる。

木瓜(ぼけ)

木瓜(ぼけ)

木瓜は、「ぼけ」とも読みますが、「もっこう」とも読みます。
木瓜紋(もっこうもん)は日本を代表する家紋です。ぼけの花と実の断面をモチーフとした紋です。
織田信長の家紋であることでも有名ですが私たちの伊藤家の家紋も丸に木瓜です。
平安時代から日本人から親しまれてきた花ですが、春に咲く「木瓜」の花と冬に咲く「寒木瓜」があります。