千利休(せんのりきゅう)を祖とする茶道の流派の一つ。
裏千家、武者小路千家(むしゃのこうじせんけ)とともに三千家とよばれている。
「不審庵(ふしんあん)」の名で通称される。
8.乱飾(みだれかざり)は男性のみ取得できるお免状です。
9.真台子(しんのだいす)は家元のみ、一子相伝のお免状となっております。
女性は7.盆天(ぼんてん)までとなります。
茶道を習い始めると、最初のうちは先輩方のお点前を拝見して、お茶のいただき方を覚えることから入ります。
そのうち、帛紗さばきや茶杓・茶器の清め方などを部分的に教えてもらうことになります。
この部分的なお稽古を割り稽古といいます。
習事(ならいごと)は入門と一緒に取るお免状です。
入門は、それ自体茶道のお稽古を始めることを許しますよとの意味合いです。
つまり、入門を除くと、表千家で一番最初の相伝物ですね。
習事では表千家習事十三ヶ条のうちの、習事八ヶ条を習得します。
茶事などの特別な状況で必要な所作や、名物や由緒のある道具を用いた時のお点前を稽古をします。
飾物では、表千家習事十三ヶ条のうちの、飾物五ヶ条の習得のお許しをいただきます。
入門、習事に続き、3番目の相伝物(お許し物)です。
飾物には、軸、壺、茶入、茶碗、茶杓の5つがあり、名物や由緒ある品の場合に、床に飾りつけを行います。
また、茶事における初座の時に、客から亭主へ拝見を所望する作法も学びます。
「茶通箱」(さううばこ)のお免状からは相伝ものなので、免状を取った人しか見れませんし、本にも書かれていません。
つまり、先生に教わったことをしっかり自分で記録しておかなくてはいけません。
実は、習事、飾物までは、本などにも掲載されています。
薄茶・濃茶のお点前も、書籍があります。
唐物のお免状もその前の茶通箱と同じように、相伝もののお免状なので、先生から相伝されていないと学ぶことができません。
先輩のお点前も見ることができません。
「茶道を学ぶなら、唐物までお免状をとっておくといいわね。
唐物を知っておくと、また世界が広がって楽しいのよ。」
「台天目」(だいてんもく)のお免状も相伝ものなので、お免状を取った人しか見れませんし、本にも書かれていないので学ぶこともできません。
台天目は天目茶碗を扱うお点前で、主に位の高い人や神様にお茶をお供えするときなどに扱います。
お寺や神社で行われる献茶式などでは、必ず台天目のお点前で行われています。
献茶式などでは普段入れない本殿なども拝見できたりするので、もしまだ拝見したことがないなら一度行ってみてください。
とても素晴らしい体験ができると思います。
そして、この献茶式も各お寺、神社によって内容が違ってくるので、とても見ごたえがあります。
盆点は、取得することのできる最高位のお免状です。
取得するまでに、入門・習事から始まって、早くても8年から10年くらいはかかります。
盆点を取るころになると、茶道に対しての心構えや道筋などが少しはっきりとしたものになってきているのではないでしょうか?
乱れ飾りは男性のみ取得できるお免状
9番目真台子は家元のみ、一子相伝のお免状となる