茶懐石では最初に出す膳の折敷(おしき)に、陰と陽の関係から「飯」を左にして右側に「汁」を置き、そのむこう側に醤油などをつけずに食べられる刺身やなますの「向付(むこうづけ)」を配置します。
そして、椀盛り(煮物椀)から焼き物へと続く形式が「一汁三菜」の基本です。
折敷(おしき)にのせた飯、汁、向付(刺身やなます)と椀盛りの(煮物椀)、焼き物が出されたあとは、箸洗いまたは小吸い物と、八寸(はっすん)で終わる形が一般的で、最後に香の物と湯桶(ゆとう)が出されます。
また、この他に料理を出す場合は、進肴(すすめざかな)、強肴(しいざかな)、預け鉢(あずけばち)などと呼ばれます。
そして、折敷(おしき)にのせた飯、汁、向付(刺身やなます)と椀盛り以外は1つの器に人数分を盛りつけて取り箸を添え、客が取り回す形で器や盛りつけなどを楽しみます。
■ 茶席に客として招かれた場合は、最後に出される香の物と湯桶で料理の盛られていた器をきれいにして主人に感謝を表すのが、食事をしたあとの一般的な礼儀です。
飯
最初の膳
最初の膳
最初の膳
一汁三菜
進肴、強肴など
増やす場合
増やす場合
小吸い物
八寸
最後に出される
最後に出される