日本文化体験教室|さくら 京都

黒楽茶碗

黒楽茶碗

黒楽茶碗を知って茶道をもっと味わう!歴代黒楽茶碗

十四代覚入は「一子相伝で伝える楽家の伝統は、教えないことです。」と話されました。一口に赤、黒といっても歴代で異なる釉調、削りがあります。

黒楽茶碗は以下の特徴があります。

深い色合い
手作り感
優れた保温性
美しい形状
耐久性
これらの特徴から、楽しいお茶の時間を過ごすことができます。また、漆器や木炭焼きなどと組み合わせて、様々なシーンで活用することができます。

茶道で使う黒楽茶碗の焼き物の種類について知る!

大黒・長次郎

大黒・長次郎

重要文化財 楽家初代長次郎作黒楽茶碗で、長次郎七種の一つです。
形が大振りであることから大黒と呼ばれる。
利休が所持、命名し、少庵、宗旦と伝わり、さらに後藤少斎、表千家四代江岑、三井浄貞を経て鴻池家に入りました。

ホトトギス・常慶

ホトトギス・常慶

沓形の茶碗で腰に強く段をつけています。慶長年間前半から美濃で流行しだした黒織部の沓形茶碗に近い作振りです。全体の作りは厚手で、口部はまるく作られています。高台はまるく円形に削り出され、高台内中央に楽字の印が捺され、高台を中心に三角形の土見せを残して全面に厚く釉がかかっています。高台内中央に捺されている印は常慶印と呼ばれている印で、前図までの茶碗に捺されている印とは異なっています。あるいはこの印は、常慶が秀忠から拝領した印かもしれません。箱蓋裏には如心斎が「二代目くろ茶碗 ホトトギス(花押)」と書き付けています。

青山・道入

青山・道入(ノンコウ)

重要文化財 『青山』は、艶やかな黒釉に萌黄色の鮮やかな抽象紋が描かれ、道入作品の中でも極めて斬新な作行きです。樂家三代道入は、ノンカウの愛称で親しまれてきました。長次郎から数えて僅かに三代後、道入は革新的でモダンな世界を創造しています。樂家初代長次郎、本阿弥光悦の作品はそのいくつかが重要文化財となっておりますが、長次郎を除く樂歴代の中では、三代道入の作品が初めて重要文化財の指定を受けたこととなります。

山里・一入

山里・一入

槍あるいは天秤棒を持った人物、裏面に薪を束ねた文様がある。このような具体的な文様は一入から、特に人物を描いたものは珍しい。楽一入の作品は無印が多く、在印茶碗はとても少ない事でも知られています。 また、現存している数は少ないですが共箱も一入から始まりました。