天皇が住んだ「京都御所」の周りに広がる「京都御苑」、大政奉還の舞台となった「二条城」と、日本の歴史においても重要な役割を果たした2つの施設も、春には、桜が咲き誇り、秋になると紅葉に包まれ心を和ませる光景を見せてくれます。
そしてその周辺には、京都に伝わる伝統の扇子や手ぬぐいの店、古い建物を改装した情緒ある飲食店、さらには世界中のマンガが集まる博物館などがあり、充実した旅を演出してくれます。
徳川家康が、京都御所の守護と上洛の際の宿泊所として慶長8年(1603)に築城。
後に3代将軍家光が大改修し、現在のような規模となった。
堀を巡らし石垣に囲まれた広大な城内は、二の丸御殿(国宝)、本丸御殿(重要文化財)、二の丸庭園(特別名勝)などからなり、豪壮な外観に反して内部はきらびやかさに満ちている。
城内にはヤマザクラやサトザクラなど約300本の桜があり、開花時期にはライトアップも行われている。
市街地のほぼ中心に位置し、交通も便利なこの公園は、東京遷都までは宮家や公家の邸宅が立ち並んでいた。
現在は御所周辺の由緒ある景観を維持する庭園であり一部は自然豊かな巨木の森へと変化している。
3月下旬から、北西部「近衞邸跡」で約60本、南西部「出水の小川」で南部唯一のシダレザクラが咲き、ヤマザクラやオオシマザクラ(大島桜)が咲き始める。
4月上旬になると近衛邸跡のヤエベニシダレ、中旬にはカスミザクラ(霞桜)、出水の小川でカンザン(閑山)、ギョイコウ(御衣黄)といった数種のサトザクラも咲き、約1000本の桜が楽しめる。
京都御苑からも元離宮二条城からも地下鉄で1駅の距離にある「京都マンガミュージアム」は、日本が誇る「マンガ」の文化や歴史を「読んで知って体験できる」施設です。
昭和初期に建てられた元龍池小学校を改修した館内には、名作からマニアックな一冊まで日本だけでなく世界中のマンガが収蔵されており、自由に読むことができます。
展示やワークショップなどイベントも豊富で、土日祝に1階多目的ホールで行われる紙芝居も好評です。