さくら池坊いけばな教室 京都

4月(卯月)の生け花

卯月の生け花

朝日(あさひ)

朝日(あさひ)

桜草は、茶の湯の天下三宗匠と呼ばれた堺の豪商・津田宗及(そうぎゅう)の茶会記(茶の湯日記)である『天王寺屋会記』に、生け花として桜草が生けられた最初の記録が残っています。
天正12年(1584)3月4日の茶会で、細口の花入に桜草を生け、それを円盆に置いて床に飾っています。 「朝日(あさひ)」は、濃紅色の花弁が良く映える品種です。かがり弁、平咲き。江戸後期、四代目伊藤重兵衛が作出者で、今でも愛好家がいます。 日本文化好きのミュシャが描いた【桜草】も伊藤家の桜草を描いた日本画を見たかもしれませんね。

雪柳(ゆきやなぎ)

雪柳(ゆきやなぎ)

雪柳は葉が柳の葉に似て細長く、枝いっぱいに白い花を雪が積もったように咲くところからその名が付けられました。
花がたくさん散ったあとの地面は、雪が積もったように見えます。
別名は「小米花(こごめばな)」とも言うそうです。